2016年02月02日

【告知】穴場探訪記事、今回は予想外の大穴場フェンシングに行きました。

今月も告知です。日刊SPA!さんで間借り連載している穴場競技探訪記事の新しいのがアップされました。今回、不名誉?にも選ばれた穴場はフェンシング。そんな穴じゃないんだろうけど、ほかに行くとこないなぁという消極的選択でしたが、予想外の穴っぷりに嬉しい誤算となりました。何かだんだん地下アイドルでも応援しているような気持ちで、人が少なかったり、手ぬるかったりするほうが楽しくなってきました。おもてなしなんて必要なかったんや!

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あまりに長くなりすぎるので、当該記事には入れなかったんですが、この大会で見た車イスフェンシングというのが非常に魅力的でした。車イスフェンシングってのは文字通り車イスでフェンシングするんです。ジョジョの5部に出てきたポルナレフ(弱体)みたいな感じで。ただ、ポルナレフと違うのは、車イスは動かさないんですね。ピストに設置された金具にガッチリと固定されまして、動かないイスに座って戦うんです。だからまぁ、極端な話パイプイスフェンシングでもいいんじゃないかと思うんですが、まぁ界隈にはいろいろな事情があるのでしょう。車イスのほうがパラリンピック感ありますしね。

で、どうやるかと言うと、まず金具に設置した車イスに座って、一方の選手が座った状態でヒジを90度に曲げます。礼儀正しい「イヨォ」な感じです。対戦相手は腕をピンと伸ばして、相手のヒジにちょうど剣先が当たるようになるまでイスを前後にずらします。立場を変えて同じ作業をして、手の短いほうに合わせて車イスの距離を調整します。あとは普通のフェンシングと同じ。

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全体図としてはこんな感じ。


これだとちょっと遠いかなーと思うんですが、試合になると、イスをつかんで身を乗り出したり、逆に背もたれによっかかって間合いを取ったりと、イスの上で激しく出入りをします。イスごとグラングランするので、意外に遠くまで避けられたりして、結構な攻防があります。

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思い切って攻撃。

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寄りかかって防御。


何がいいって、コレ何も制限されないんですね。視力がない同士の戦いに僕が割って入ろうと思ったら、やっぱり目隠ししないとフェアじゃないじゃないですか。でも、それは何か面倒臭い。やったら面白いかもしれないけれど面倒臭い。一方、車イスフェンシングは足が悪い前提みたいになってますけど、イスは座ってるだけなんであまり気にしなくていい。車イステニスとか車イスバスケと違って、イスの練習はしなくてもいい。優勝した選手なんか、試合終わったら普通に歩いて帰ってましたからね。「せめて控室まではイスで帰れ!」と思いましたがw

これはひょっとして2020年を目指せるんじゃないかと夢がわく感じでした。「あえて」踏み込むほどの気負いもいらず、ちょっとやってみるか感覚でできそうなのがとてもいい。僕なんかも常に背もたれによっかかっているほうなので、この動きは得意だぞと思ったり。すごい身体柔らかくて手が長い人なら、技術とか関係なく相手の剣が届かないところから一方的に攻撃できたりするんじゃないかと思ったり。

普通のほうだとちょっと身体デカくて速い人にアレ(突き)されたらそのまんま刺されて死ぬ感じですけど、車イスのほうは全力で逃げたらそんなに刺せないっぽい。指相撲で「待ち」の戦術をする感じで、のんびりと駆け引きを楽しめる感じがします。自慢じゃないですが僕も胴が長いほうなので、反ったら結構避けられるような気がしますし、チャンスあるかもしれません。

ルール上、ヒジから先だけがクッソ長い人が圧倒的に有利なので、自分で「俺だ」と思う人はチャレンジしてみるといいかもしれません。ヒジまで普通で、そこから先だけが1メートルとかあったら、全力逃げの体勢で攻撃しつづけられますから。ヒジから先が長いカマキリみたいな人、車イスフェンシングにいってみるといいかもしれません。

まぁ実際問題やっている競技者には「腹筋効かない」とか、それぞれに不便事情はあるんでしょうけど、究極的にはその辺を一切気にせずやれるものでないと流行らないと思うんですね。流行らなければメジャーにはならないし、ヒーローにはならない。流行ってるもので勝った人だけがヒーローってのが世の仕組みです。

そういう意味で、「コレ、俺、イケんちゃう?」って思わせる競技っていうのはパラリンピックの中でも有望だと思います。これならもし僕が特に不便のない状態で参加して勝ったとしても、イェーーーってやれると思うんですね。有利を感じないし、あえて制限する要素もないから。

この種目を、オリンピックの種目と一緒にやって見せたっていうのは、すごく未来を感じさせる演出でした。フェンシング、頑張ってるなぁと思いました。「じゃあそれをネットニュースで書けよ」って話もあると思うんですが、イイ話と僕が好きな話というのはまた別なのです。イイ話は基本的にカットなのです。なので、リンク先では底意地の悪い話をお楽しみください。




posted by フモフモ at 01:24 | Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする