2014年10月04日

アナと雪の女王を繰り返し見ていて、クリストフではアナを救えなかったのだとやっと気づいた件。

アナと雪の女王のブルーレイがデッキに入れっぱなしになっており、面白い…というか歌が聴きたくてついつい何度も見てしまうのですが、10回目くらいからオヤ?と思っていたことがあり、今日になってようやく自分がずっと間違えていた点に気付きました。

この話、レリゴーしかご存じない方もいると思いますので、簡単にあらすじから述べます。

※書き終えたらあらすじというか本筋になったので、見たくない人は見ないで引き返してください。













































アナというのは妹、雪の女王というのがエルサという名の姉。ある王家の姉妹の話です。エルサは生まれつき氷の魔法のチカラを持っております。小さい頃は姉妹で氷の魔法で遊び、雪だるま(オラフの原型)を作ったりして楽しく遊んでいたのです。

しかし、あるとき、うっかり氷の魔法をアナの頭に当ててしまったのです。このときはドワーフが魔法の記憶を消してくれたことで助かりました。ただ、エルサは自分がアナを危険な目に遭わせたことに心を痛め、両親のアドバイスもあって、魔法を放つ手に手袋をはめ、部屋に引きこもって暮らすことになります。

やがて両親は事故で死に、エルサが王位を継ぐことになり、仕方なく引きこもりをやめて戴冠式に臨むことになった…これが事件のきっかけ。久しぶりのホームパーティーに興奮するアナは、素敵な彼氏でも見つけちゃおうなんて言って、実際にその日に会った隣国の王子と恋に落ち、結婚を誓ってしまうのです。で、アナはカンカンに怒りまして妹とケンカになるのですが、その際に氷の魔法を暴発させてしまい、最終的に国が氷漬けになってしまうのです。(そしてエルサは山に逃げてレリゴーレリゴーする)

これをすったもんだで解決しようとするのですが、説得に向かったアナに再びエルサの魔力が暴発し、今度は心臓に魔法が当たってしまうのです。助けを求めていったドワーフは言います。「頭なら簡単に氷を取り除けるが、心はダメだ。凍った心を溶かすのは真実の愛だけなのだ」と。

ははぁ、これはディズニープリンセス的には王子様とのキッスですね、ということで彼氏の元へ。ところが王子様はアナを全然好きでなく、むしろ国を乗っ取ろうと謀略を巡らし、アナとエルサを殺そうとします。

王子は本当の愛のお相手ではないんだ、他の人よ。ということで、雪山の旅を助けてくれた氷室の男クリストフ(以下、氷室)のもとへ向かおうとするアナ。駆けつける氷室。氷室の名を呼ぶアナ。ところが、そのときアナの目の前にはエルサを殺そうと刃を突き立てる元カレの姿が。

どうするアナ!?氷室のところに行って、本当の愛のキスをしてもらわなければ自分が死んでしまう。しかし、そうなればエルサはこのまま殺されてしまうだろう。どうする!?どうする!?どうする!?

という、人生の大きな決断を迫られ、アナはエルサを助けに向かいます。氷漬けになって氷像となったアナが、突き立てられた刃を弾き、エルサを救うのです。凍ってしまったアナ。嘆くエルサ。しかし、エルサがアナを抱き締めると、アナの氷は溶け、アナは助かったのです。「そうか、これが真実の愛なんだね」と。


で、僕がカンチガイしていたのは、最後の真実の愛について。「エルサが真実の愛に目覚め、アナの氷を溶かした」と思っていたのです。アナの勇敢な行動に心を打たれたのだと。

しかし、違うんじゃないかと。エルサはもともと真実の愛を持っていた。この話の中での真実の愛は自己犠牲の精神です。自分の財産を投げ打って人を助けるとか、自分が死ぬことをいとわずに誰かを助けるとか。その点においてエルサは、アナや家族を傷つけないために、自分の青春を封印し(自分を殺して)生きてきました。これは歪んではいるものの、自己犠牲であり、真実の愛の発露だったはず。

逆に、この話の中で真実の愛を知らないのはアナのほう。アナはエルサを救おうとしますが、それは「エルサ、凍った国をもとに戻して」という要求を伝えにいくという行為でした。エルサのために何かをするのではなく、エルサに何かをしてもらうという意識。それは「王子様のキスを待つ」という行為に近いものがあるでしょう。「私を愛してくださいね」と。

アナは愛を知りません。エルサとの関係を失い、一人遊びで成長しました。両親を失い、愛を十分に受け取れませんでした。恋の経験もなく、会ったばかりの王子と結婚を考えます。アナこそ、真実の愛を知らない登場人物だったのです。

ドワーフの長老の言葉。周囲の人間のミスリードで王子様とキスすることで救われるかのように思われましたが、実はアナの凍った心を溶かせるのはアナの温かい心だけだったのではないでしょうか。

だから、ラストの二択において「氷室か」「エルサか」という迷いは、「エルサ」だけが正解なのです。もしここで氷室に助けを求め、エルサよりも自分を優先していたら、アナの氷が溶けることはなかったでしょう。その行為は自己犠牲とはもっとも遠い、自己保身なのですから。

真実の愛は、誰かから受け取るものではない。自分で育むもの。アナが真実の愛に目覚め、自分の氷を溶かしたとき、エルサも愛の使い方を学びます。そして、国を閉ざした氷は溶けていくのです。自己犠牲は決して自分を閉じ込めることだけではないのだ、というエルサの気づきによって。

そういう意味で、やはりこの話はアナの物語であり、アナの成長を描いたものなのだなと。ずっとエルサが主人公のような感じで、ただ、そのわりには登場時間が短くて、とモヤモヤしていましたがやっとスッキリしました。FROZENしていたのは、うわべだけを明るく取り繕い真実が伴っていなかったアナの心。だから「エルサとアナ」というタイトルでもなく、「アナと雪の女王」なんですね。あくまでも主役はアナということで。

5周遅れくらいの感じですが、自分なりにスッキリできてよかったです。




posted by フモフモ at 22:00 | Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
生業が司書なんですが、まじで勉強になりました。
アナ雪本もすごい人気ですが、ここまで読み解けるガキどもがどれ程いるのか?
Posted by m at 2014年10月16日 18:04
オラフの「愛って言うのは、自分より人のことを大切に思うことだよ」がヒントになっているのでしょうけれども、翻訳のかねあいで日本語だと遠まわしな言い方になっていてストーリーの本質に気づきにくいですよね。英語版の方がストレートで分かりやすいセリフとストーリーになってます。英語版をおすすめします。
Posted by 通りすがりのアナ雪ファン at 2015年02月08日 18:07
誤字多い
Posted by at 2015年11月13日 03:07
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