2017年05月07日

ほったらかし旅行。

パッとしないゴールデンウィークでした。駆け込みで計画を立てて自分へのご褒美をあげてはみたものの、何だか自分で自分のクビを締めるような体たらくで、スッキリしない、むしろ余計なことしなきゃよかった感でいっぱいです。

向かいましたは富士山を望む某県某市。今回はノンビリして会社のことを忘れるというのが目的ですので、あまり観光等のミッションは設けず、ひたすら休むことにしました。山を見て、夜景を見て、酒を飲み、風呂につかる。ただそれだけの想定です。

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現地につきますと早速雄大な富士が。


とはいえ、あまりに風呂ばかりつかっているのもアレなのでひとつくらいは遊びも入れようと、まずは地元の果物をいただくことに。イチゴ狩りでもしまして、観光気分を出していくことに。

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ものすごくイチゴがありそう。

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ハウスのなかにはイチゴがたくさん。


む、甘い。もうシーズンは終わりかけでイチゴも最後という話ですが、しっかり熟していて甘みが強い。練乳などいらないくらいイチゴ自体の味がよくて、どんどん食べてしまいます。あてがわれた一列の大きな赤いイチゴを全部食べつくす勢いで食べます。もうコレ以上イチゴはいらないというくらい食べて、大満足の滑り出しとなりました。

つづいて近隣の公園へ。別に公園に行きたいわけでも何でもないのですが、じゃらんのランキングを見るとこの界隈ではこの公園がダントツの一位となる観光スポットだそうで、ここに行くより道はありません。

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立派な花畑。

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大きな噴水。

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さまざまな果物が公園内で実る。

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また富士山を見る。富士山見てばっかり。

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地元のブタを殺して切り裂いて高熱の油で処理した食べ物をいただく。


さぁ、まだまだ観光はつづきます。ていうか、予定していた数少ないミッションを矢継ぎ早に繰り出さないとヒマでしゃーないのです。ノンビリするのが目的とは言ったけれど、ここまでノンビリだとは思いませんでした。本当なら降り立った駅前で軽くショッピングとかを楽しんだり、地元の空気を感じたりして数時間くらい自然に経ってしまうのが「ノンビリした旅行」だと思うのですが、何もなかったのですぐにイチゴに行ってしまったのです。

駅の目の前にはファミリーマートがドーンと立ち、周辺には閑散とした商店街。チェーンの居酒屋と、何故かやたらイイ立地で営業をつづけるハンコ屋。地元のじいさまとばあさまがたむろしていてめっちゃ入りにくい観光案内所など、ものすごく日常が押し寄せてきます。観光というか日常。ただただ何もない別の場所にきただけという気分がどんどん迫ってくる。西武線の末端にある用のない駅に間違って降りちゃった、みたいな感覚。この気分を振り払うためには矢継ぎ早に観光に行くしかなかったのです。

そして、この旅で最大のミッションは、初日の夕方に早くも繰り出されます。必殺技すぐ撃っちゃったぞ。何でもこの街の山をのぼると、その山頂付近に手つかずの自然を楽しめる温泉があるのだとか。その温泉自体も非常にワイルドで、山頂なのをいいことに囲いも何もなく、360度の大空のもとで風呂を楽しめるといいます。

僕がいた公園からは歩いて1キロ少々という距離感。これは全然歩いていけそうだし、このまま歩いていこうと決意。実際、レビューなどを見ても「歩いてもいける」と書いてあります。歩いても行けるんなら大丈夫だ。コッチにはGPSもあるし。

そう思って歩き出した僕を待っていたのは「1.2キロ」はただの1.2キロではなく「急こう配なのぼり坂の1.2キロ」だったという現実。最初の100メートルくらいですでに話が違う感じがしてきます。GPSを見ながら進んでいると、疲労感と進んだ距離のワリが合わない。小さな物産センターをひとつ通過するだけで、すごいグッタリと疲れます。

そして、歩いていると普通に危ない。頭文字Dに出てくるみたいなクルマがビュンビュンと山道を駆け上がったり、バイクに二人乗りしてイェーーーとか叫びながらのぼっていく集団がひっきりなしに横を過ぎていきます。歩道もないので、カーブのたびにコッチが気を遣ってよけておかないと轢かれそうな感じ。

「歩いても行ける」とは書いてありましたが、歩いてるヤツなんか一人もいないじゃないか。過ぎていくクルマも「何でこの人歩いてるんだろう?」みたいな顔をしています。コッチもクルマでいけばいいんでしょうが、電車とバスできてしまったうえに、この街にはレンタカー屋が一軒もないのです。くそっ、こんなことならタクシーで行けばよかった。ワリに合わない!

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巨大な売電装置を歩いて通り過ぎるミッション。

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特撮の爆破現場みたいなのを歩いて通り過ぎるミッション。


そして歩くこと30分ほど。山をのぼりきった僕の前に、ついに温泉が現れました。しかし、そこで待っていたのは巨大な駐車場とパンパンに停まったクルマの列。さらに「ほったらかし温泉」とは名ばかりで、売店やらフードコートがやたら充実しています。土産物屋もあるし、自販機もあるし、めっちゃ商売っ気があります。

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駅前よりにぎわってる。

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売店、食事処多数。観光客多し。

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思ったより立派な小屋。


「観光地やん!」

何か期待してたのと違う…。もっと山間に浮き出た桃源郷みたいな世界観で、猿とかが入っていそうな温泉を想像していたのですが、これは山のうえのほうにある囲いが少ない健康ランドでした。いざ風呂に入ってみても、親子連れやじいさまグループがいっぱいで、まさに健康ランドです。単に囲いがないだけ。

眺めは確かに絶景でしたが、お湯がすごくいいかという決してそんなことはなく、ただのお湯と言われてもわからないくらいの泉質。たぶん循環してる。ちょいちょいオシッコみたいな匂いがしてくるのも気になります。オシッコしてる子どもでもいたのかもしれません。景色はホントに素晴らしかったですが、山の上で裸になるのだけが目的なら、別にその辺でなればいいんじゃん?という話でもあり、すごく微妙な気分に。

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湯上りにコーヒー牛乳を飲むも、よくよく考えたら「何でココで小岩井やねん」という気持ちに。地元の牛乳とかないのかな…。


帰り道、再び同じ道を歩いて戻りながら思ったのは、「もう一回くるのは無理だな…」ということ。そして、折からの日差しもあって「降りてる途中で汗だくになってしまったな…風呂入らなきゃ」ということ。予定ではもう一回、夜明けのご来光を見ながら風呂につかるという計画があったのですが、「まぁ、それはいいか…」「道も危ないし…」「別にお日様なんて普段見ないし…」と取り止めにしました。

その結果、すべてのミッションを撃ちつくし、あとは完全に自由行動に。結局、いつものように野球を見ながらスマホゲーをするというありさま。「どこかに行こうかな…」「スマホで検索…」「さっきの公園とさっきの温泉がこの地の観光地ワンツーやんけ…」というウダウダの繰り返しで時間はすぎていきました。家から電車で1時間ちょっとの移動だったので、夕食を食べているときには「食べ終わったら帰ろうかな…」と思ってしまったほど。

壮大な空振りによって得た、「ここは旅行で来る場所ではなかった」という小さな教訓。家から電車一本で行けるとか、近くて安いとか、ケチな根性を出してしまったことは、今後の大きな課題となりました。どうりで空いてたワケです。わざわざ旅行で行くような場所ではなく、はとバスとかで日帰りでやっつけるのがちょうどいい塩梅の場所でした。ケチるくらいならゴールデンウィークはスルーして別の日に出掛けるよう、今後は自分を厳しく律していきたいと思います。

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そしてまた富士山を見る。ひたすら富士山。




posted by フモフモ at 22:41 | Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする