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2017年12月09日

ウチの地元のふるさと納税は誇り高いゴ。

ふるさと納税ってあるじゃないですか。すごいお得だお得だってのは聞いていたんですが、やったことがありませんでした。いくつか理由はあります。まず面倒臭いというのがひとつ。それと、何か胡散臭いというのがひとつ。あと、そもそもその制度って何かオカシクない?というのがひとつ。関係ないとこに納税してお得になるというのが、税の本質と違うというか。

もちろん主旨としては「ふるさと納税」なんで、故郷にやれということだとは思います。故郷以外のところにやっている人がいるのや、それを誘因するように返礼品をゴージャスにしていくのは、制度上の意図せざる欠陥なのだろうとは思います。だから、意図通りにふるさとに納税(※扱いとしては寄付)するぶんにはよかろう、そんな風にも思います。両親がもう納めていないぶん、僕が道路補修代やらを払うのはやぶさかではない。

ただ、制度の導入直後に下調べしたときには両親がいる地元では、たぶん僕と同じような高邁な精神をもって決然とふるさと納税を拒否していました。それでしばらく静観をしていたのですが、どうやら去年あたりから「税収を持っていかれるだけだと苦しい」ことに気づいて遅ればせながら始めたらしいと。年度末の駆け込みの時期ではありますが、我がふるさとへ僕も支援を送ろうと思い立ったのです。お礼も欲しいし。で、奮い立って何がもらえるのかを見てみたのですが…

↓ウチの地元に1万円寄付するともらえる返礼品の例その1「銀行のペーパークラフト」
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嘘だろ…これが夢のふるさと納税なのか…!

こんなん駅で観光客にタダで配るヤツやん…!

地味に「内容300グラム」とか書いてるけど、それは和牛とかに添える情報やろ…!

御礼っていうかゴ…!


やたらと紙物を推してくる地元は「銀行のペーパークラフト」「お城のペーパークラフト」「絵葉書6枚」「地元の温泉のパーフェクトガイドブック」「地元の新聞1ヶ月購読」など、世間の騒ぎとは乖離した返礼品をガンガンプッシュしてきます。ヨソの地域に目を向けると「米20キロ」とか「牛肉1キロ」とかが並んでいるのに、絵葉書6枚というのはどういうことか。まぁ寄付なんで、お礼に期待するのは筋違いだと言われればそれまでなのですが、にしてもあんまりです。

↓ウチの地元に1万円寄付するともらえる返礼品の例その2「ねこ」
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高さ3.5センチの繭を加工して作った民芸品…!

作った人には言いにくいけどゴ…!


↓ウチの地元に1万円寄付するともらえる返礼品の例その3「漆を植えよ手ぬぐい」
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すごい自己主張強い手ぬぐい…!

普段づかいという概念のカケラもない…!

ゴというかゾ…!


↓ウチの地元に1万円寄付するともらえる返礼品の例その4「詩板」
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桐の板にレーザー加工で詩を彫り付けた…!

10枚限定のはずがまだまだ申し込める余裕…!

修学旅行でうっかり買いそうなゴ…!


こうした地元の土産物を中心に推してくる姿勢は、高額寄付帯に移行するとさらに際だってきます。おなじみの鉄瓶やら、漆の御椀やら「なるほど」というものを並べつつ、合間にちょこちょこ入れてくるヤツがありまして…

↓ウチの地元に3万2千円寄付するともらえる返礼品の例「馬の置物」
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「ブックエンドにお使いください」という指定…!

そうか、ブックエンドに使えるのか、いいね…!

って、なるかなぁ…?

熊がシャケくわえてるのとドッコイドッコイのゴ…!


↓ウチの地元に5万円寄付するともらえる返礼品の例「馬の置物」
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「国の無形民俗文化財…」から始まるとすごそうに見えるけど、そうではない…!

装束の柄は選べないし、写真はイメージの民芸品…!

微妙にデカそうなゴ…!


↓ウチの地元に14万4千円寄付するともらえる返礼品の例「繭と漆のジュエリー」
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繭玉に漆を塗って金箔をはった…!

これはジュエリーなのだろうか…!

言ったもん勝ちな気がするゴ…!


もちろん名産の肉やら、お菓子やら、リンゴやらもならんでいるのですが、ヨソで一回「1万円の寄付で牛肉1キロ」みたいなのを見てから見ると、相場として倍くらいの寄付でようやく釣り合う感じ。まぁ寄付なんでお礼に期待するのは筋違いなのですが、地元間格差というか、割りの悪さみたいなものは否めない。

ただ、こうした現実を見るなかで、僕は「この土地で育ったんだな」という想いをまた強くします。うまく立ち回り、上手に時流に乗って得をしていくようなことができない。そんな不器用さ、裏返せばバカさというものが、こうした取り組みから感じられてくるのです。

ヨソの相場を見て、ちょっとだけ返礼品のグラム数増やすとか、そんな小細工をせずに真っ直ぐ制度の主旨通りのことをやってくる。そういう気質は僕にもまた宿っているのだとしたら、それは誇らしいことのようにも思います。ウチの地元は、浅ましいことはしていないのです。それは僕にとって嬉しいことであり、誇らしいことなのです。

「納税者としては全然得した感じしないけどな!」

ということで、僕は欲目は捨てまして、金額と内容を検討するのではなく、単純にもらえたら嬉しいお礼として地元のビールをチョイスしました。肉やリンゴはもっと美味しいの三越で買えますけど、地ビールはそこにしかないものですからね。いつ届くのか知りませんが、正月にでも地元を想って飲もうかと思います。そんなことより里帰りせよということかもしれませんが…。





posted by フモフモ at 23:53 | Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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